処世若大夢胡為労其生

ギター講師兼作家、八幡謙介の日常ブログ。音楽とアニメ以外のこと。

RIZIN.14「メイウェザーVS那須川天心」戦を観て、二度と格闘技イベントは観ないと誓った

2018年大晦日、RIZIN.14メインイベントで行われた「メイウェザーVS那須川天心」戦。

一連の流れを見て本当に気分が悪くなりました。

jp.rizinff.com

理由の一つは番組中に何度も流れた煽り映像。

要約すると『舐めたアメリカ人(外国人)に日本人が正義の鉄槌を下す』という物語を視聴者に刷り込み、カードを盛り上げようとしています。

観ていて『力道山の時代じゃあるまいし』と何度もため息が出ました。

<悪い外国人と正義の日本人>

日本の格闘技界はいつまでこれやるんですかね……?

まあ戦後すぐは仕方ないとして、90年代から00年代にかけての「グレイシー狩り」時代を越え、今度はメイウェザーという史上最高のボクサーに大金をはたいてまだ力道山の時代と同じ煽りをやる意義が僕にはわかりません。

しかも負けてるし……

もちろん、グレイシーもメイウェザーもはっきり「悪い」と言っているメディアはひとつもないでしょう。

しかし確実に<正義の日本人、悪の外国人>という文脈で対比させています。

今回の番組中のメイウェザーの紹介も、彼のいいところ、強さ、偉大さが全然伝わってこなかったし……。 

そうした日本人の悪しき習慣に、グレイシー一族は既に愛想を尽かせたようです。

こちらの記事にその片鱗がうかがえます。

news.livedoor.com

実際、RIZIN.14にもグレイシーは一人もでていませんしね。

 

さて、肝心のメイウェザーVS天心ですが、結果はメイウェザーの圧勝。

誰が見ても大人と子供の実力差でした。

僕が嫌な気分になったのはその直後。

天心が負けた瞬間、解説者たちは口を揃えて「天心がんばった」「勇気がある」「よくやった」などと敗者を讃えはじめました。

いや、勝ったのメイウェザーだし……

もちろん、敗者を讃えるというのは大事だと思いますよ。

ただ、それは勝者を讃えた後です。

まずはメイウェザーの圧倒的な強さを讃えてから「那須川よく頑張った」でしょう。

敗北直後から天心をべた褒めする解説を聞いていて本当に恥ずかしかったです。

 

こういうのはワールドカップでも毎回あります。

日本代表が負けたら「日本頑張った」「強かった」「感動をありがとう」のオンパレード。

誰もその日本を負かせた相手国を褒める人はいません。

極めつけはロッカールームの掃除がどうたら、それを世界に褒められてホクホク。

恥ずかしいです。

 

僕は昔からスポーツが嫌いなのですが、今回RIZON.14を観てその理由がはっきりしました。

日本人を讃えないといけないのがめんどくさいんです。

日本(人)対日本(人)ならいいんですが、今回のように日本(人)対外国(人)が戦って外国(人)が勝ったとき、素直に喜んだらダメな空気がありますよね。

試合前から「悪の外国人、正義の日本人」と煽られ、外国人を応援できない空気をつくられ、日本人が負けたらその人を全力で讃えないといけない空気に脅迫され、本当に疲れます。

どこの国だろうが一番強い人(チーム)を応援し、勝った人を全力で賞賛してはいけないのでしょうか?

芸術方面に疲れたとき、そういったスポーツの単純さがすごく心地よく感じることがあるんですが、日本ではその心地よさに浸れないことが多く、もやもやします。

だからスポーツが嫌いです。

 

今回RIZIN.14を観て、もう日本の格闘技イベントは観ないと決めました。