処世若大夢胡為労其生

ギター講師兼作家、八幡謙介の日常ブログ。音楽とアニメ以外のこと。

KDPで改訂版を出版(送信)する方法

最近、KDP(Kindle Direct Publishing=Amazon個人出版)で過去作品の改訂版を出版しています。

改訂版の出版は、ただ単に管理画面の<電子書籍の原稿をアップロード>から新しい書籍ファイルを更新することではありません。

それだけだと以前のファイルでDLした人には届きません。

KDPでの改訂とは、新しいファイルで本を更新した後、古いファイルでDLした人が持つデータも自動で新しいファイルに更新することです。

例えば僕の「ヤドカリ」という小説があります。

これを改訂前にDLした人がいるとします。

その人は改訂前の「ヤドカリ」をスマホに保有していることになります。

そして僕がこの書籍を改訂すると、その人のスマホに入っている「ヤドカリ」も自動的に改訂版となります。

ではどうすればそうなるのか?

 

1、Amazonに申請

こちらのページの「本のファイル:書式設定と品質に関するお知らせ」→「電子書籍」をクリック。

すると下記の画面が出てきます。

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件名に「改訂版送信の依頼」と僕は書きました。

そして、改訂版を送信してほしい本のタイトルとASINを明記します。

ASINとは「Amazon Standard Identification Number」、つまりAmazonにおける書籍の登録情報です。

それを知るには自分の書籍の販売ページに行き、「登録情報」を見れば分かります。

こちらは「ヤドカリ」の登録情報。

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僕は上記の申請フォームに本のタイトルとASINしか書きませんでした。

それでもOKみたいです。

 

2、改訂した内容を説明する。

改訂版の送信には、それ相応の改訂が必要となるようです。

では僕が何を改訂し、改訂版送信を許可してもらったのかを書いておきます。

 

①誤字脱字の訂正

これは「誤字脱字を訂正しました」と説明しただけでOKでした。

ただ、一回目は訂正箇所を指摘するよう求められましたが。

その辺は臨機応変に、改訂版作成の際は訂正箇所をメモっておきましょう。

 

②巻末リンクの削除、訂正

巻末に貼っていたリンクが古くなっていたので、それらを削除、訂正しました。

これらも、そうしましたと説明しただけです。

 

③論理目次の作成

これが一番苦労しました。

そもそも論理目次って何?って話です。

論理目次とは、電子書籍の目次項目に出てくる目次のことです。

巻頭(本文)に自分でつくった目次ではありません(僕もそう思っていたのですが、「それじゃねーよ」とつっぱねられました)。

 

例えばKindleの場合、電子書籍を開き、一度スマホをタップ。

メニュー欄の左から二つ目、漢数字の「三」のようなやつをタップすると左からまたメニューが出てき、その下の方に目次があります。

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↓これが論理目次。

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論理目次を作っていない場合、全て下記のように「本文1」としか表示されず、これでは改訂版送信の申請に通りません。

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あれこれとググって、なんとか論理目次の作成にこぎつけました。

ではどうやるかというと、それぞれの執筆ソフトやバージョンで違うと思うのでググってください。

僕は一太郎2012でやりました。

新しいのだとまた違うかもしれないのでここでは書きません。

 

以上ができたら改訂版ファイルを作成し、それをいつものようにKDPにUPした後、上記の申請フォームから改訂版送信の申請をします。

僕は最初試しに1冊申請し、許可が出てから数日で改訂版送信完了のメールが来ました。

なお、改訂版は

 

①読者に改訂版送信のメールを送る

②読者には通知しないけど改訂版は送信される

③改訂版送信拒否

 

の三種類があるようです。

僕は今のところ②しかありませんでした。

 

改訂版が送信されると、Kindleアプリを開いたら自動的に改訂版がDLされます。

確認すると、ちゃんと新しくつくったファイルになっていました。

もちろん誤字も直っており、これで全ての読者の元に新しいバージョンのファイルが届いたことになります。

ちょっと感動です。

 

古い電子書籍を改訂したい、それを過去にDLしてくれた全ての読者に持っていてほしいという作家さんは、改訂版の申請をおすすめします。

量が多いとめんどくさいですが、やる価値はあると思います。

自分の本を持っている人がアプリを開いたら勝手にDLがはじまって「なんだなんだ?」とまた興味を持ってくれるかもしれませんしね。

僕は先日、残りの全電子書籍の改訂版を申請し、受理されました。

10月中には全ての過去作品が改訂版として自動送信されるでしょう。

実は教則本のゲラを待っている間、ずっとこれをやっていました。

 

さて、やることも終わったので、そろそろ新しい小説の執筆を準備しようかと思います。

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