処世若大夢胡為労其生

ギター講師兼作家、八幡謙介の日常ブログ。音楽とアニメ以外のこと。

”ことだま”と”ことたま” 言霊ってそんな簡単なもんじゃないよって話

「言霊」という言葉や概念を知っている人は多いと思います。

だいたい「言葉には不思議な力があって、口にするとそれが現実になる」といった民間信仰と理解されています。

結婚式で「別れる」「壊れる」などの不吉な言葉(忌み言葉)を発さないのは言霊信仰に由来するとも言われています。

面白いことに、上記のようなことを言う人は皆”ことだま”と濁して発音します。

これ、正しくは”ことたま”と発音します。

また、”ことたま”と発音される方は、得てして本当の言霊について勉強されています。

僕はぼんやりした概念としての”ことだま”には興味ありませんが、”ことたま”には興味があります。

 

ほとんどの人は知らないと思いますが、”ことたま”は言霊学という学問があり、一応体系付けられています。

ただ、国学としては相当マニアックであり、現代的な論理性・公益性があまりないこと、イメージとして少々オカルティックなところもあるので一般には浸透していません。

何より、めっちゃ難しいです。

じゃあ”ことたま”って何かというと、現在の僕が理解しているレベルだと、「日本語の50音全てに意味と働きがある」という考えを元に、それを紐解き、応用していく実践哲学です。

実際に武道には既に使われており、合気道開祖の植芝盛平は「合気道は言霊の妙用である」という言葉を残していますし、現代では前田比良聖氏が言霊の武道として和良久という新武道を創設されました。

どうも、武道と親和性のある概念のようです。

ただ、言霊学は象徴にまみれているので理解することはめっちゃ難しく、前田氏は紐解くのに20年かかったそうです。

 

言霊学の文献は、この学問の中興の祖・山口志道の「言霊秘書」というのがあります。

僕も奮発して買いましたが、めちゃくちゃ難しくてギブアップしました。

言霊秘書

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  • 発売日: 1992/01/31
  • メディア: 単行本
 

ほかに、前田比良聖氏の「言霊の武道ワラク」という本もありますが、こちらは絶版となっています。

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こちらはかなり噛み砕いて書かれてありますが、それでも難しいです。

言霊学は、50音とそれらが象徴するイメージや動きが記号となって展開されていきます。

こんな感じ。

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(言霊秘書、稲荷古伝参照)

この辺はまだ序の口で、言霊秘書ではここから象徴が無限に展開されていきます。

それが武道となると一霊四魂三元八力という概念と混ざり合って技となって発動される……みたいな世界です。

はっきりいって、読んでもわからん、見てもわからん、やってもわからんという謎多き世界です。

そりゃ浸透せんわなあと思います。

なのでこういった本当の”ことたま”は広がらず、「言葉にすれば願いは叶う」みたいなメルヘンな概念として浸透したのでしょう。

まあ何を信じるかは自由ですが、一応言霊はもっと深い学問や実践哲学を秘めているんですよってことぐらいは知っておいてもいいと思います。

 

言霊の武道・和良久の演舞

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和良久創始者・前田比良聖氏

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合気道創始者・植芝盛平氏

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